園長先生のつぶやき(7月) 「信じる力」
ここ数週間は幼稚園でもテレビの中でも、サッカー一色の毎日です。日本の初戦の日にはブルーのユニフォームを身にまとった、小さなサムライジャパンが何人か元気に遊んでいて、雰囲気を盛り上げてくれていたように思えます。この原稿を執筆している時点で日本は残念ながらグループリーグ敗退という結果になってしまいましたが、選手やスタッフの皆さんには心から「お疲れさま」の言葉を贈ってあげたいです。
このワールドカップ以前に話題になったものの一つとして、本田選手の夢ノートがあります。
「ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。世界一になるには、世界一練習しないとダメだ。だから、今、ぼくはガンバッている。今はヘタだけれどガンバッて必ず世界一になる。(以下略)」
この言葉、ミランの十番を背負った時よりも、グループリーグを敗退した今こそグッとくるものがある気がします。夢に近づける人は自分を信じて疑わない人。夢を信じ切って、より具体的にイメージ出来る人が、その夢に一歩一歩近づけるのでしょう。
そんな夢を信じ切っている人…そう、子ども達もそうです。七夕飾りに願う夢、普段から思う気持ちの中の夢も、沢山持っていますね。特に年少組さんの夢は本当に夢の中の夢でどうしたらプリキュアやトッキュウジャーになれるのか、大人には想像もつかないものばかり。お子さん達はそうした夢の中を泳ぎながら、どこを泳げばより遠くまでいけるのかを、その体全体で感じて、考えているのではないでしょうか。
七月は第一保育期の最後の月です。大人にとってみれば一区切りですが、子ども達にとってはその生活、成長の中の一つの月。普段の遊びや行事などの経験や、「育ち」の中を行ったり来たりの中で、また一つ夢を見つけ、「自分を信じられる大人」になれたらと思います。暑くなってまいりましたので、お子さま共々皆様もお身体にお気をつけ下さい。