よくみる、よくきく、よくかんがえて。

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園長先生のつぶやき(5月) 「ドーナッツ」

 ドーナッツ…と言っても、年少さんが食べきれないくらいに、粘土で沢山作ってくれているドーナッツも大好きですが、今回お話しするのは、認知心理学の第一人者である佐伯胖氏が提唱する学びの過程を分かりやすく図式化した「学びのドーナッツ」というものです。
 何か新しい文化や、仕事などに当たった時、大人でも一人で完結して解決しようとするよりも、誰か誘(いざな)ってくれる人がいれば、より広い世界からの学びはよりスムーズに、より自発的に行うことが容易になります。(なお、詳しく知りたい方は書籍やWebで調べてみて下さい)

 今の時期、お子さん達はまさにお家でのYOU=お父さんやお母さんから、幼稚園でのYOU=先生に理解を広めているところです。受動的に学ばされるのではなく、近しい人を素直に信頼して、その柔らかな誘いから、自分たちが生きる世界(社会)を学ぶことこそが、本当の学びであり、幼児期に必要な経験であると思います。

学びのドーナッツ(佐伯 胖)

学びのドーナッツ(佐伯 胖)

 私もここのところ、毎日のように年少組さんに入り関わる中で、お馬さんになったり、蟻さんになったり、粘土で車を何台も作りました。
「もう一回やって!」「私にも作って!」
今までに無かった先生と友だちとの繋がりから、自分の世界を広げていっている姿を見ると、本当に嬉しく、そして微笑ましくなります。

 5月になり、新しく入園したお子さん達も、幼稚園という場所が「自分の生活の一部」になり、より深い遊び、関係を作っていきます。その中で考え、悩むことも少しずつ変化していくでしょうが、その悩みはお子さんの成長の証です。各学年、各年齢の中でこのような変化を温かく受け止めて下されば幸いです。
木々の若葉のように、青空に映えるお子さんの笑顔を大事にしながら、今月も保育を行ってまいりたいと思います。
(賀門)

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