新しい環境にも慣れて…“元気”がもりもり!(^^)
進級、入園から3週間近くが経ち、入園の頃満開だった桜の花も、気づけば若々しい葉桜が目に映える頃となりました。
お子さん達も新しい生活に(徐々に)慣れてきています。バスの中などでも、最初は「この子なんて言う名前なの?」などと聞いてきていた大きい組さんも、最近では「○○ちゃん、こっちにおいで」「(クラスまで行く際に)手を繋ごうよ」と自分たちから動いてくれるようになってきています。
そんな幼稚園生活の原点とも言える4月の年少さんを見ていると、人がどうやって関わりのある社会に入っていくのかが見えてくるように感じられます。
初めての場所に入る際に必要なのは足場、きっかけとも言える安心できる心と体の自分の居場所。そこで自分の遊び(一見、一人遊びですが)がしっかりと出来て、その次にふと横にいたその場所にいる仲間、友だちに気づきます。そこにいることに気づいたお友だちとも最初はお互いに「この子は何でこういうことをするのかな?」と疑問を感じつつ、幼稚園という生活の中で一点、一点と「そうだよね!」「面白いよね!」を共有して、“見えない気持ち”を理解していくのだと思えます。
お子さんの成長の中でも、そして大人の生活の中でも「心」ほど見えにくく、難しいものはありません。お子さん達の成長の中で大切なのは“今、○○ちゃんはこういう気持ちなのかな”と察し、感じてあげる気持ちを養うことだと私は思います。それは、今の社会だからこそ、知識的に教えてもらうものではなく、実生活として感じて、涵養して行くことが重要だと思います。
桜の花も咲くのは春ですが、その花の赤ちゃんとも言える花芽(かが)はその前年の夏に出て、冬を越えじっくりと時間をかけて花を咲かせます。
焦らずじっくり、お子さん達が自らが深く感じながら気持ちを成長させるような保育を行ってまいりたいと思います。